得点の定義を替えると、音高の選択はどこで変わるか

従来のt分布による得点を使った旧AR3のL/Fと、波形の大きさを取り除いた方向の確率密度(ACG)の保存重みを使ったL/Fを比べました。同じ1話者の既知3録音について、保存済みの平滑化前F0(raw F0)の変更箇所を読み取った補助診断です。

旧AR3との比較では、有声→無声が6件、双方有声の音高変更が41件、無声→有声は0件でした。L/Fを合わせた47明細は、両枝の重複を除くと41時点です。

正式ベースはPMLを維持し、この診断では品質を評価していません。PMLの平滑化前の時刻列はL/Fと一致しないため、行対応や補間は行いません。ここでの有声・無声は選択器の操作上の状態で、生理的な正解ではありません。

変更件数の大小に良い・悪いの向きはなく、品質順位にはしません。真F0・品質・採用・一般化や総合順位を示す記録ではありません。

47件の変更を、録音と枝ごとに分ける

Lは局所選択、Fは系列選択です。47件は枝別の明細数であり、独立した47時点とは数えません。物理窓も重複を除くと41窓ですが、窓の重なりは残ります。

録音枝無声→有声有声→無声双方有声の音高変更
0008L016
0008F0311
0011L013
0011F0113
0032L002
0032F006

集計の原JSON

局所首位だけで系列選択の変化を説明しない

双方有声の41件のうち、26件ではその時点の最有力候補が同じで、15件では変わっていました。この26件はいずれも系列選択Fです。首位が同じでも全候補の重みが同じとは限りません。前後時点や有声区間の区切り、累積値や同点選択も関わるため、動的計画法(DP)だけを原因とはしません。

結論は、局所首位だけで系列選択の変化を説明せず、品質未測定の段階でパラメータを調整しない、という範囲です。生理的VUVや真F0の誤り率は調べていません。

47明細を、時刻・選択候補・保存F0へ戻して読む

qは候補IDで、Hzではありません。局所首位は保存された461候補の対数重みから読み、完全同値では先頭候補を選びます。「対象外」は双方有声でない変更で、局所首位の集計対象にしていない欄です。表の時刻は小数6桁で表示し、時刻のビット列・周波数の16進表記を含む全原値はJSONに保持しています。

録音枝評価時点番号時刻(秒)物理窓ID変更区分旧q→新q旧Hz→新Hz旧局所首位q→新q
0008L1130.565000111双方有声・音高変更120 → 52117.1875 → 50.78125120 → 52
0008L2771.385000275双方有声・音高変更65 → 6663.4765625 → 64.45312565 → 66
0008L3471.735000345双方有声・音高変更84 → 7382.03125 → 71.289062584 → 73
0008L4112.055000409双方有声・音高変更62 → 6160.546875 → 59.570312562 → 61
0008L7113.555000709双方有声・音高変更92 → 9189.84375 → 88.867187592 → 91
0008L9444.720000942有声→無声81 → 対象外79.1015625 → 0.0対象外
0008L11545.7700001152双方有声・音高変更343 → 382334.9609375 → 373.046875343 → 382
0008F4112.055000409双方有声・音高変更62 → 6160.546875 → 59.570312562 → 61
0008F5982.990000596双方有声・音高変更90 → 5287.890625 → 50.7812552 → 52
0008F7113.555000709双方有声・音高変更92 → 9189.84375 → 88.867187592 → 91
0008F7453.725000743双方有声・音高変更67 → 6865.4296875 → 66.4062568 → 68
0008F7903.950000788双方有声・音高変更57 → 5855.6640625 → 56.64062559 → 59
0008F8764.380000874双方有声・音高変更62 → 12360.546875 → 120.1171875123 → 123
0008F9444.720000942有声→無声79 → 対象外77.1484375 → 0.0対象外
0008F9934.965000991有声→無声245 → 対象外239.2578125 → 0.0対象外
0008F9944.970000992有声→無声245 → 対象外239.2578125 → 0.0対象外
0008F9954.975000993双方有声・音高変更247 → 62241.2109375 → 60.546875247 → 247
0008F9964.980000994双方有声・音高変更148 → 62144.53125 → 60.546875148 → 148
0008F9974.985000995双方有声・音高変更63 → 6261.5234375 → 60.54687563 → 63
0008F10185.0900001016双方有声・音高変更58 → 5756.640625 → 55.664062552 → 52
0008F11385.6900001136双方有声・音高変更79 → 5277.1484375 → 50.7812552 → 52
0011L4162.080000414有声→無声68 → 対象外66.40625 → 0.0対象外
0011L5472.735000545双方有声・音高変更103 → 104100.5859375 → 101.5625103 → 104
0011L7483.740000746双方有声・音高変更54 → 49252.734375 → 480.4687554 → 492
0011L8214.105000819双方有声・音高変更115 → 227112.3046875 → 221.6796875115 → 227
0011F600.30000058双方有声・音高変更60 → 6158.59375 → 59.570312561 → 61
0011F700.35000068双方有声・音高変更67 → 6865.4296875 → 66.4062569 → 69
0011F4162.080000414有声→無声66 → 対象外64.453125 → 0.0対象外
0011F4172.085000415双方有声・音高変更64 → 5662.5 → 54.6875486 → 486
0011F5322.660000530双方有声・音高変更94 → 9591.796875 → 92.773437595 → 95
0011F5472.735000545双方有声・音高変更103 → 104100.5859375 → 101.5625103 → 104
0011F5792.895000577双方有声・音高変更52 → 7550.78125 → 73.242187575 → 75
0011F5802.900000578双方有声・音高変更56 → 5754.6875 → 55.664062556 → 56
0011F6293.145000627双方有声・音高変更58 → 5956.640625 → 57.617187559 → 59
0011F6363.180000634双方有声・音高変更455 → 456444.3359375 → 445.312568 → 68
0011F6373.185000635双方有声・音高変更455 → 456444.3359375 → 445.3125354 → 354
0011F8654.325000863双方有声・音高変更106 → 54103.515625 → 52.73437554 → 54
0011F8664.330000864双方有声・音高変更100 → 5897.65625 → 56.64062558 → 58
0011F9364.680000934双方有声・音高変更95 → 10292.7734375 → 99.609375112 → 112
0032L3711.855000369双方有声・音高変更92 → 9189.84375 → 88.867187592 → 91
0032L4732.365000471双方有声・音高変更58 → 5256.640625 → 50.7812558 → 52
0032F890.44500087双方有声・音高変更59 → 5857.6171875 → 56.64062557 → 57
0032F3711.855000369双方有声・音高変更92 → 9189.84375 → 88.867187592 → 91
0032F4822.410000480双方有声・音高変更71 → 7269.3359375 → 70.312574 → 74
0032F5112.555000509双方有声・音高変更145 → 136141.6015625 → 132.8125120 → 120
0032F7653.825000763双方有声・音高変更73 → 7471.2890625 → 72.26562575 → 75
0032F7973.985000795双方有声・音高変更59 → 5857.6171875 → 56.64062557 → 57

47明細の原JSON / 異常記録の原JSON

冒頭2秒の参考音声を、原音と5条件で比べる

各録音の原音・PML・旧AR3 L/F・新ACG L/F、計18例です。全例が16 kHz・標本[0,32000)の同じ冒頭2秒で、47変更箇所すべてを含む抜粋ではありません。音声差を改善の根拠にはせず、品質測定入力にも戻しません。

既存12例は公開済みJSONを参照し、新6例も準備済みのPCM16バイトをそのまま使います。この掲載で再変換・音声生成はしていません。元の変換はround(x×32767)(ちょうど中間の値は偶数へ丸める)です。クリップ・音量調整・位置合わせ・無音除去はありません。

librispeech_1089-134686-0008

原音

PML(正式ベース)

従来のt分布・局所L+D1

従来のt分布・系列F+D1

ACG・局所L+D1

ACG・系列F+D1

librispeech_1089-134686-0011

原音

PML(正式ベース)

従来のt分布・局所L+D1

従来のt分布・系列F+D1

ACG・局所L+D1

ACG・系列F+D1

librispeech_1089-134686-0032

原音

PML(正式ベース)

従来のt分布・局所L+D1

従来のt分布・系列F+D1

ACG・局所L+D1

ACG・系列F+D1

全18例の元音声・出力SHAと引用元 / 新6例の掲載用音声JSON / 既存音声の引用元JSON

出典はLibriSpeech test-clean / OpenSLR 12、Vassil Panayotov・Daniel Povey、LibriVox由来です。CC BY 4.0で、掲載用の区間切出し・PCM16変換を加えています。

原値と全ログを保持し、独立確認の限界を分ける

診断プログラムと条件は実行前にSHAで固定した保存記録です。既存の旧AR3と保持・監査済みnative v4の配列だけを読み、尤度・DP・D1・音声・品質を再実行していません。PMLの平滑化前の配列は長さも時刻のビット列も一致せず、補間しませんでした。

診断の保存記録は終了コード0、0.733652秒、最大RSS 187,252 KiBです。警告・例外のスタックトレースは0件で、全標準出力・標準エラーを保存しています。これは今回の配列診断の記録であり、音声生成時の警告が0件という意味ではありません。

別コードの独立照合は117項目すべて通過し、47明細・集計が一致しました。数値が同じでビット列だけ異なる平滑化前F0と、不整合記録はいずれも0件です。終了・時間・RSSの確認は保存メタデータとログの照合であり、遠隔実行の独立証明や再実行ではありません。品質や因果の保証にもなりません。

元診断ZIPは13,101 bytes、SHA256 50665b811d46a5835e1236f43596e2d7a726b308958ea786a314957deb908eec。元独立監査JSONは98,508 bytes、SHA256 601aabe90e1c6ffb1dbc93ced03e8f0591ca6dc490b8afbe4895281bb9a8404eです。公開用抜粋では実装ソース、ローカル入力パス、起動コマンドを除き、元の容量・SHA、検査判定・数値・限界を残しました。

正式ベースPMLと既存75品質値・21短音声・日時は保持しています。予定の品質run-002は未公開で、この補助記録に品質値や未測定の順位を加えていません。