保存値レポート · 2026-10-20
F0の計算式を調べる
固定1080点でのLaplace近似差
F0(基本周波数)の計算に使う式について、同じ事前分布のもとで近似の差を調べた結果です。参照計算には誤差保証がなく、入力の連続した全範囲で同じ結果になるかは未確認です。次に、保存済みの二つのピッチ候補を使い、この近似差が候補の比較にどう影響するかを調べます。
現在のベース手法はPMLを維持します。今回は音声品質・MOS、F0の推定精度、有声・無声の確率の校正を評価していません。方式の採用判断は行わず、PR67のDraft状態と500組のモデル平均(BMA)の条件も変更していません。
リンク先は別に行った音声評価です。今回調べたのは入力値ごとの計算上の差であり、既存比較の品質順位とは区別します。新しい音声は生成していません。
何の差を見ているか
N = 400、δ = 3、K = 1…10。既存の計算条件を使い、事前分布は変えていません。対象は、単位を持たない入力rについてあらかじめ選んだ有限個の点です。
L80 = log BL の80桁評価、A80 ≈ log Bexact の80桁・非保証参照
BLは、現行の計算処理と同じ変数変換log-gの係数(Jacobian)、極大点、曲率を用いたLaplace近似です。Bexactは、同じ既存の事前分布を用いて数学的に定義した積分を表します。したがってΔは log BL − log Bexact に対応する保存近似差で、単位はnatsです。「80桁」は演算精度の設定であり、80桁の正しさを保証しません。
負のΔは、Laplace近似による対数ベイズ因子(log BF)が参照計算値A80より低いことを表します。保存されたA80基準Δは、この1,080点すべてで負でした。別の参照計算Qを基準とした全点の符号は集計していません。
K別の保存範囲
各Kの108点について、保存された最小値と最大値をそのまま表示します。全体の範囲は -0.131080 ~ -0.007957 nats でした。
| K | 点数 | 欠測 | 最小Δ | 最大Δ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 108 | 0 | -0.121836 | -0.054817 |
| 2 | 108 | 0 | -0.116062 | -0.033168 |
| 3 | 108 | 0 | -0.117803 | -0.023754 |
| 4 | 108 | 0 | -0.120464 | -0.018498 |
| 5 | 108 | 0 | -0.122902 | -0.015147 |
| 6 | 108 | 0 | -0.125045 | -0.012824 |
| 7 | 108 | 0 | -0.126890 | -0.011121 |
| 8 | 108 | 0 | -0.128483 | -0.009818 |
| 9 | 108 | 0 | -0.130468 | -0.008789 |
| 10 | 108 | 0 | -0.131080 | -0.007957 |
表示の丸めだけを行っています。元の数値文字列はK別表CSVと元の集計JSONに保持。最大絶対差による順位・平均は追加していません。
結果を使う前に確かめること
観測したのは有限の1,080点です。連続するrの全領域でも同じ符号になるかは、別途確かめる必要があります。50/80桁と2方式の計算結果は運用上の基準(1e−9 nats)で一致していますが、これだけでは真値からの誤差の上限を保証できません。
入力点は端点付近・中央の格子・境界付近に意図的に配置し、複数の区分に属する点もあります。したがって、自然に現れるrの分布に対する平均誤差とは異なります。F0の推定誤り、無声仮説H0の確率、有声・無声の確率の校正、自然音声の品質・MOSへの影響は、今回の計算上の差とは分けて調べる課題です。
保存値を引き継いだ来歴
| 工程 | 保持・回収 | 外部から終了を待った時間 |
|---|---|---|
| 初回実行 | 548成功/1中断/531未試行 | 300.232秒・期限停止 |
| 回復計算・担当1 | 178点 | 50.480秒・正常終了 |
| 回復計算・担当2 | 177点 | 52.112秒・正常終了 |
| 回復計算・担当3 | 177点 | 51.681秒・正常終了 |
| 保存値の統合 | 548 + 532 = 1,080点 | 2.813秒・正常終了 |
初回に成功した548点は再計算せず、新しい判定基準も適用せずに再利用しました。番号548の中断履歴と数値積分の評価2,664回を残し、回復時の累計に含めています。初回実行のsupervisor_failure記録はそのまま残しています。
3担当とも、外部の監督処理が終了を待ち、終了状態を取得したことを確認しました。統合には保存値だけを使っています。この表示版を作る際にも、ベイズ因子・特殊関数・判定基準・平均を新たに計算していません。
本表示版の作成時点(2026-10-20T08:37:45.863230+00:00)で、統合結果の保存値に対する独立監査を通過した履歴を反映しています。Git/PRへの公開操作はこの作成作業には含めていません。この記述は作成時点の履歴であり、将来の公開状態を断定しません。
保存値・出典・終了証拠
- 全点CSV(元のバイト列を保持) / 16区分の集計JSON(元のバイト列を保持)
- 全1080点の確定記録(JSON Lines、gzip圧縮):元
canonical-rows.jsonlをgzip mtime=0で可逆圧縮。拡張子は既存の公開処理で扱える形式に合わせた.json.gzですが、解凍内容はJSON配列でなくJSON Linesです。 - 元入力とLibrary・ZIP内ファイルの参照 / 全入力点の固定条件 / 承認済み統合処理のソース識別情報
- 統合処理の外部終了記録 / 初回の中断記録 / 担当1 / 担当2 / 担当3
- 配布・解凍SHAの対応 / 公開ファイルの一覧とSHA / 表示と復元の説明