# 最初の範囲逸脱・非有限値を、二つの録音で追う

2026-10-26。別診断の固定計画。実装・ビルド・入力照合・静的レビューを終え、この版を実行前に凍結する。元比較と最初の12件診断は変更せず、観測を置き換えない。

## 次の問い

最初の診断は7件のRd上限超過と5件の高域包絡NaNを特定したが、生成演算までは残していない。次は出力を成功させる変更ではなく、どの段階からその値が現れるかを観測する。NaNを0へ置換しない。Rdの上限を緩めず、clampも追加しない。

対象は各失敗群の元manifest順の最初の録音だけとする。Rdはlibrispeech_2300-131720-0022、前回の最初の失敗フレーム1045。高域はlibrispeech_121-127105-0035、同フレーム371、帯域3、調波0。同じ保持済み入力・時計、24 kHz、全係数1、seed0を使い、録音ごとに新しい計装版を一度だけ呼ぶ。候補値を変える反復、品質採点、復号、別seed、元結果の補完は行わない。

## Rdは配列の生成から平滑化までの生bitsを残す

過去のRd診断の観測設計を再利用する。64個の候補格子と、全フレームの候補選択・補間前・補間後・平滑化後のRdを取得する。全フレームを残すのは、平滑化が近傍に依存し、目標フレームだけでは最初の逸脱を辿れないためである。候補コスト全体や別のRd固定値による介入は今回不要。

配列はfloat32の生bitsと長さを保持し、非有限・範囲内・端点からのULP距離を実行後に整数bitsから分類する。計装のために新しい境界条件やフィッティング法を加えない。既存の私有境界で止まった事実と、その前の段階の値を結び付ける。

## 高域はスペクトル前後と補間の入口・出口を追う

対象フレームの元PCM調波解析を対照にし、高域包絡の解析と同じ観測欄を設ける。実際に用いたフレーム中心・窓長・FFT長、元またはフィルター後の入力窓、STFT後で正規化前の振幅、正規化係数・正規化後振幅・対数振幅を保存する。対象調波の探索下端・上端・選択bin、補間へ渡した3点、補間から返った振幅・周波数、exp後の振幅を生bitsで保持する。

既存の診断用ELFの静的逆アセンブルでは、HMPPはqifftを明示的に呼び、その補間位置がNaNなら0へ戻す分岐が残っている。有限の中心値に対して、拒否枝はNaNを含む多項式の評価を迂回する。したがって最初からqifft内部へ観測点を増やすより、実際の入力と返却を先に確認する。内部式の再計算値を「実行値」として記録しない。

窓・スペクトルの保存は目標フレームだけに限り、全録音の復号可能な状態や新しい合成波形は作らない。窓の外を使うフィルターの出力に依存することは記録する。最初の非有限が保存点より前にあれば、それ以上の原因を推測で埋めない。

## 観測にも限界を設ける

計装によってコンパイラーの最適化や丸めが変わり得る。同じ入力・演算式でも元binaryとのbit一致は保証しない。対象の拒否が再現しなければ「この計装版では再現しなかった」と記録し、再現するまで試さない。追加の範囲外・欠落・容量超過は観測の失敗として保持し、元アルゴリズムへ値を戻して成功させない。

実行前にソース・ビルド・入力・手順・保存上限を固定する。観測APIは別版とし、既存の256-byte最初の失敗記録を残す。記録領域の初期化・上限検査・所有権を静的に確認する。実行担当は一回の解析と記録保持だけを行い、親が全bytesを照合してから解釈する。

## 五役の二巡で、再評価を増やさず観測点を選ぶ

第一巡。数値担当はRdを終点・補間・平滑化へ分けた。信号処理担当は高域フィルターの外側依存を指摘した。実装担当は計装自体が結果を変える危険と、スレッド間の記録所有を挙げた。評価担当は元の欠測と独立の診断にするよう求めた。批評家は5担当を埋めるために12件全てを繰り返さず、各群の事前規則による1例で次の判断を変える最小の観測を選んだ。

第二巡。2例・各1回・同じ入力に限定し、Rdは近傍依存を追える全列、高域は目標フレームと原音対照だけを保存する案にした。qifftの内部を先に書き換えず、入口・出口と上流を観測する。最初の追加観測で問いが解けない場合も、結果を保持してから必要な次段階を検討する。修正・新しい品質比較・Apronの置換はこの計画へ含めない。
