後続のRd終点比較を追加しました。以下は先行する振幅精度の比較です。
振幅の中間精度を変えると、高域雑音の解析失敗5件が解消した
解析成功は108件から113件へ。Apron24は維持する
固定120録音で、従来の振幅計算と、二乗前に倍精度へ変換する計算を比較しました。従来条件は108件成功・12件拒否、倍精度条件は113件成功・7件拒否でした。高域雑音のNaNによる5件が成功へ変わり、新たに拒否された録音はありません。両条件とも取得不完了は0件です。
これは解析の数値範囲を調べた部品研究です。現在のベースであるApron24や既存比較対象WORLD16との音質比較、自動MOS、復号音声の生成は行っていません。成功数を音質順位へ読み替えず、Apron24を維持します。過去の品質比較は別の記録として参照でき、今回の欠測を埋める値には使いません。
変更したのは、複素振幅を求める式の中間精度だけ
LibriSpeechの40話者各3録音を、同じ入力・正のF0系列・全係数1で解析しました。24 kHz、5 ms間隔、seed 0、Rd上限3は共通です。従来条件にも診断情報を付けた私有ライブラリを使うため、元の品質実験の再実行とは区別します。
候補では実部と虚部を二乗前にdoubleへ変換し、二乗和と平方根もdoubleで計算して、最後にfloatへ戻します。測定前に実際の機械語を読み、ベクトル処理と端数処理の両方でこの順序を確認しました。音量・FPU設定・Rd境界・利得推定を同時に変更していません。
120録音を5担当へ24録音ずつ割り振り、各条件を別プロセスで一度だけ実行しました。順番は録音番号の偶奇で交互にしています。計240回の解析に再試行はありません。
高域雑音の5件は成功へ移り、Rd上限の7件は残った
両条件で成功したのは108件、拒否から成功へ変わったのは5件、両条件で拒否されたのは7件です。全120組の記録を取得できました。従来条件の最初の失敗は、Layer1変換後のRdが7件、第4帯域の雑音包絡振幅が5件。倍精度条件ではRdの7件だけが残りました。
先行する一録音の診断では、微小な有限の複素値に対するfloatの二乗和と逆平方根近似から、負の無限大が生じる経路を説明しました。今回の5件の成功は、その局所修正が固定集合の解析可能範囲を広げた実測です。5件全ての中間演算を観測したわけではなく、同じ命令経路が各失敗の原因だったとまでは断定しません。
成功した108組でも、保存特徴は全件で変わった
両条件で成功した108組について、状態全体のハッシュが一致した録音は0件でした。設定とF0系列は全108組で一致し、Rd・声道・音源位相・雑音モデル・雑音PSDの群別ハッシュは各群とも一致0件でした。これは各群に少なくとも一つ差があるという意味で、全要素が変わったという意味ではありません。
通常範囲の丸めも変わるため、この修正を「失敗する5件にだけ影響する」とは扱えません。差の大きさ、聴感への影響、速度の優劣は今回のハッシュ比較から判断できません。
全240枠の記録と、事前指定5録音の配列を照合した
5個の結果アーカイブのサイズ・SHAと、内部の全ファイル台帳を確認しました。固定計画・入力識別情報・呼出し順・生診断256 bytes・返却値・解放と終了の記録も照合しています。元入力のfloat64投影ハッシュと要求F0のハッシュは確認対象ですが、実際に渡したPCM32全配列の事前ハッシュは保存されていません。この点は入力不変の報告と区別します。
全状態配列を保持したのは、実行前に指定した番号0・24・48・72・96の5録音、両条件の計10状態です。これらは配列の型・形・有限性・構造と条件を確認し、状態全体と群別のハッシュを配列から再計算しました。残る115録音は実行側の検査記録とハッシュの照合であり、親が全配列を再検査したものではありません。
初回の集計器は、正規の実行ログ用ディレクトリーを未割当の解析枠と誤認し、240枠を取得不完了としました。元結果と初回集計を残し、ログの置き場所を認める限定修正を独立レビューしたうえで、保持データの集計だけをやり直しました。解析の再実行や結果ファイルの変更はありません。
次はRd境界の整合性を調べ、音質評価へ戻る条件を整える
残る7件はRd上限に関する拒否です。別診断では候補格子の終点が既に3を1 ULP超えていました。検査を緩めて通す前に、候補の生成範囲と保存形式が同じ約束を守る方法を検討します。今回の倍精度修正と同時変更せず、別の比較条件として扱います。
元の大型品質アーカイブが未取得である問題は解決していません。今回の小さな保持範囲は実行前に定めた別研究であり、元結果を縮小回収したものではありません。数値的な成功を確認した後も、採用には固定100録音以上と自動MOSを含む品質比較が必要です。
計画と照合済みの記録
入力はLibriSpeech test-clean由来(CC BY 4.0)。出典・許諾。今回の復号音声はありません。公開JSONは全状態配列の配布ではなく、事前指定10状態の原配列は保持済みアーカイブにあります。